タオルの語源は、スペイン語のトアーリャ(Toalla)かフランス語のティレール(Tirer)からきた言葉でもともと湿気を拭き取る布を総称しています。今は布面にパイルをもつテリー織りをタオルといっています。
タオルのおいたち
タオルは、1850年にトルコを旅行した英国人ヘンリー・クリスティーがハーレムで手工芸品として作られていたタオルの原型を手に入れ、そのループ状の織物の良さと可能性を認めて母国に帰り、工業化を進めるようにサミュエル・ホルトに相談しました。ホルトもこれに大変な興味を覚えて手織りの織機ですぐに試織をはじめ、やがて工業化され「ターキッシュタオル」と名づけ、またたく間に広がりました。その後ホルトは、アメリカにわたりタオル会社を設立しました。
日本にタオルが入ってきたのは
日本では、明治初期に輸入された記録が残されています。当時のタオルは高級品で、その柔らかさと優れた保温性や通気性があることから、ほとんど襟巻き(マフラー)として用いられていました。このタオルは、幅45cm長さ160cm~190cm位であったと記録されています。日本では、1880年(明治13年)頃からタオル作りの工夫を始め1887年(明治20年)頃からホルトに30年遅れて本格的なタオル生産が盛んになりました。